葬儀相談日誌07

My Ending Note

ガンを発症した、しかしその事実を私は知らない。
妻や息子に対して、その事実が告げられ、
余命半年の宣告を受ける。

息子は迷い、そして妻はうろたえた。

その夜離れて暮らす妻を自宅まで送り届けた後、
息子は車を運転しながら、
一人静かに私との思い出に浸りながら、
そう遠くない先に訪れるであろう、
私との別れを思い、そっと涙を流した。

私に病気のことを告げるべきかどうか。
仕事に身が入らない。

1ヶ月あまりのときが流れた。

息子は病床の父を連れ出し、
その病名を伝えるつもりでいたが、
本当の病名が伝えられることはなかった。

自分がもし余命いくばくもない状況となり、
それを家族が知りえたときに、
本当に自分はその事実を受け入れることが
できるのだろうか。
自分に突然不幸が訪れ、もしものことがあったときに、
子供たちは、妻は、どうするのだろうか。
エンディングノートを前に、その中を埋めるべく、
今一度、真剣に自分の家族とは?自分の人生とは?
を問い直すこととなりました。

My-Ending-Note7.gif


数年前に父が置かれた状況に私を、
息子である私の状況に息子たちを
置き換えてみると、
そしてあの時病床で
日に日にやせ細っていく父の姿に
自らの姿を投影すると、その答えが
見えてきたような気がしました。

自分自身が大いに悩み、そして父に対して
どうしても本当の病名を
伝えることができなかったことを思い出し、
その役目で息子たちを苦しめないで済むように、
妻を悩ませることがないように
自らの意思をきちんと示しておこうと。

そして少しでも自分の足跡を示す事ができれば。(傳法)


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